日本伝統武術の武器紹介

長物類・4種

林邦史朗が生前に蒐集した、あらゆる武器(長物)をご紹介します。
長物類・4種
薙刀 Naginata
刃先が広く反り返った刀で、中心(なかご)を長く作成し、且つ長い柄を付けた武器です。
柄は銅や鉄製など、写真のように蛭巻(ひるまき;螺旋状に巻いたもの)が多く、平安時代の末ごろから歩兵や僧兵が、人馬を薙ぎ払うのに使いました。
戦国時代になるとそれも衰えましたが、江戸時代には復活。
鞘や柄を金銀蒔絵で飾った「飾り道具」にしたり、武家の女子の武道として発展をしました。
写真は上から、真剣の付いた本身、模造刀(鉄身)、そして稽古用の木刀になります。
槍・鎗・鑓 Yari
木製の長柄(ながえ)の先端に尖らせた刃を付けた穂を差し込んだ物で、両手でしごいて相手を突き刺す武器で、写真は素槍(すやり)。
鎌倉末期から使われだし、戦国時代には盛んに用いられた武具である。
穂の形は様々で、素槍・鎌槍・十文字槍・鉤鑓(かぎやり)・管槍(くだやり)など。
棒 Bou
写真は六尺棒で、林流では琉球古武術の棍(こん)術を習得するが、どの武術の流派にも棒術はあって、わりにポピュラーな武器。武芸のひとつで、棍棒(こんぼう)を得物(えもの)とする武術。
近世では六尺棒(約1メートル80センチの長さのもの)を標準としていて、捕物にも使用されたので、時代劇では捕り方が持っています。
杖 Jyou
杖の長さは基本的には、オーダーメード。両手を一杯に広げた位の長さ(一尋;ひとひろ)が最適、と言われています。剣術の一部門で、剣の代わりに樫の丸木杖を使います。
江戸時代の初め、夢想権之助勝吉が創始し、現代にも受け継がれている武術のひとつです。
写真は普通に丸い棒状の物ですが、六角であったり、八角の杖もあります。

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