エッセイ集

第30話 それがぁ、一番大事~ィ♫~12月・前篇(2004年)

 うららかなお日和が続く・・・ここ東京は小金井市。
 黄色くなった銀杏の葉が、世間を漂っております・・・。
 あぁ、秋ですねぇ・・・って、もう12月も半ばな筈なんですよねぇ・・・。 (^_^;)

林流・基本50素振りの型の稽古風景

 暖かいせいか、ぜんっぜん年末って気がしないんですけど・・・致し方なく、年末の大掃除のスタートを切った私こと、山野亜紀です。
 ・・・平素は、ウィークディもウィークエンドも、忙しく。
 家族1(!)外出の多い私は、家族内でも一番初めに大掃除に入ります♡
 結構、大掃除って手間暇が掛かるんですよねぇ・・・。 (-_-;)

●そう言えば前回、私の兄が山梨県の交通警備隊に呼び出しを受けた事をお話致しました。

結局は通知の通りに、兄はやむなく(!)出頭をした・・・のですが、その後の展開と言えば(!)
 実はっ、なーーーんにもっ、進展してはいないんですっっっ!!!
 ・・・結局は、長野県警からグルグルと書類が回ってくる関係出頭までは急かされる(!)んですが、その後は実に・・・まったりとした展開に・・・★

  兄は結局、免停が年内から始まるのか、それとも年明けてからになるのか全ては風の中~~~♪・・・・・・って処です。
 どうでもいい(・・・いえ、免停は全然嬉しくない!)ですけど、いい加減どーにかして欲しいですっ!
 ただ、通知が来た時点で裁判(簡単なモノらしいのですが)を受け、判決を受けた時点で免停が決定(!)
 ・・・その後は運転の教習所(これだけは、近所にあるので助かります・・・★)で講習を受けて。
 その講習も、初犯だからということで・・・これが1回で免除になるのか、それとも2回になるのかまでは判らず・・・★ (T_T)
 とにかく、裁判で講習の数も、期間も決まるのだそうです★

●そういえば・・・林邦史朗先生もこの前にバイクに乗っていて、こちらは・・・青梅街道の警察署の前で、お巡りさんに捕まったそうなんです★

林先生は、(先生創始の)日野の刀道連盟に行く時とか、青梅街道をよく利用しておられました。

 ・・・いつも通いなれていた、その道で(!)
 実はこっそり(としか、思えない・・・)朝の7時半から9時半までは、その道は(3車線だったのですが)左側だけは、バス専用道路に変わる(!)らしく。
 50ccバイクまではOKだけれど、林先生の400ccバイクは違反対象になるらしく・・・。
 色々ともの申してはみたものの、結局はその場で違反切符を切られて、事が終わったのでありました・・・。
何かって言えばすぐ道交法って言うんだよなぁ・・・」
 とボヤく、年末の林先生情報でした。(注:2004年当時)

●ところで、林邦史朗先生の著書「殺陣武術指導・林邦史朗」が、体育とスポーツ出版社より発刊されました♡(注・2004年当時★) 

 (注:2019年現在)も発売はされておりますが、税込金額で1,680円(2004年当時)です。
 ネット注文も出来るようなので、ご希望の方は書店にてお申し込みくださいませ☆

 ・・・さて、どんなに年末らしくなくても、クリスマスセールと忘年会の続く年末です♡
 前回のエッセイでは「にわか剣道ブーム」が吹き荒れていた稽古場でしたが、現在はどうかといいますと、継続は力なり・・・という事で、毎回早素振りの稽古が加算されました・・・★
 剣道風の打ち込みと、林邦史朗先生創始の「林流50本素振りの型」を毎度、幾セットか続けて行います。
 ・・・まさに、気分は体脂肪燃焼コース。
(^_^)v
 いー汗、かいてるねぇ・・・と(!)
 にわかスポ根につい、ひたってしまう・・・私こと山野亜紀であります★
 稽古場の門下生がどんどんと増えて、最近では稽古場が狭くさえ思える環境になってまいりました♡ (^_^)/

●最近の稽古場では、レベルで3チームほどに分かれて、それぞれに稽古を行っています。

これは、臂力(ひりき)の養成の稽古

 簡単に言ってしまえば、まずは・・・ホントの初心者チーム。 そして、殺陣の初段が取れるよう(これが取れれば「立ち廻りの仕事が出来るという許可証になる」為に)これに挑戦をしているチーム。 そして、その時期も過ぎて今度は、それ以上に向かって励んでいるチームとに分かれます。

 私こと山野亜紀は、一応は3チーム目の人なのですが、・・・かれこれ振り返ってみると、昔からふらふらとした奴でした・・・。 (^_^;) 
 たまに、2チーム目だとか、1チーム目の辺りをふらふらとしています・・・。 
 林邦史朗先生曰く、
「山野はいつも、息抜きがうまいよなぁ~・・・」
 と仰るんですが、はてさて一体誉められているのか・・・ケナされているのやら★
 とにかく昔から、あたくしは・・・そんな奴であったようです★ (-_-;)

●よく、初心に帰れ・・・とか。

 気持ちを改めよ・・・などとか、申しますが★
 林邦史朗先生は最近、道場にも通われた事もあったと聞きますが、その道場主である方が書かれた合気道の本を元に、最近では「合気道の基本稽古」を、ここ稽古場でも行うようになりました。

林先生が合気道の手ほどきをして下さった方は、養心館の塩田剛三氏

 「体(たい)の変更」「臂力(ひりき)の養成」そして「終末動作」までを、ゆっくりと・・・時間を掛けて、行っています。
 ・・・これまではどうだったかといいますと、小手返しや、肘当(ひじあて)四方投げ・・・などなど。
 特にこれといった基本は行なわずに、ただただ・・・幾つかの技の稽古だけを、行なっていました。
 この後で、上記の技を決め技にしたシチュエーションでの稽古を行なうか、はたまた・・・それを武術的に組み合わせて林邦史朗先生が創作をした合気道回転相対動作という稽古方法を行っています。

 ・・・これは、ひとつの流れの中で次々に技を掛けていく・・・という稽古なのですが、その中で一番大切なもの。
 それは、またもや林先生が創作された体捌きと呼ばれているもので、私たちの稽古場では、立ち廻りの中で基本中の基本(!)とされているものなんです・・・。

●俗に「体捌きABC」と呼ばれるものなんですが、これを覚えるのは・・・。

これは合気道の「肘押え」とも呼ばれる技

 ・・・いえ、単純な動きなんです、ホントに。
 ところが単純な動作ほど、実は・・・奥が深いな、なんて事は良くある事なんです。
 2004年に出版された林先生の御本「殺陣武術指導・林邦史朗」においても、たとえば弓術においても、基本動作というものが・・・いかに大切かを語っている下りがあります。
 よく「シンプル・イズ・ベスト」とか、「基本こそ大切だ」などと言われておりますが(!)
 様々な事を試してみた上で、結局・・・地味で面白みも何もない「基本動作」がいかに大切なのか・・・って事を
 我々は、先代から教わっているんですねぇ・・・。 (゜-゜)

●・・・まぁ、私はそこまで悟っている・・・とは、言えませんが★

 殺陣の代理稽古をしている者にとって、「基本技の稽古」と「体捌きABC」なんてのは、まさに鬼門(!) (^_^;)
 ・・・なにしろ、地味ィーーーッな稽古なので、きょう日の若者すぐに飽きてしまい(!)ます
 たとえば現代アクションのように、スピードがあって、格好つけ難いモノはのめる様にして稽古に励む若者たちも、この地味ィーな稽古は、・・・・・・。
 さて、その「体裁きABC」とは一体、どういったものなのでしょうか。
 林邦史朗氏曰く、「私が発明したんですよ」・・・・・・との事。
 かれこれもう、30年以上も前に作ったものなんだそうです。

加藤剛さんも緒形拳さんも、林先生の稽古馬の特別会員でいらっしゃいました★

 ・・・さて、その当時の・・・1970年と言えば、大河ドラマでは「風と雲と虹と」(緒方拳・加藤剛主演)とか。
 「黄金の日々」(緒方拳・市川染五郎・・・2019年では松本幸四郎氏主演)やら、「草燃える」(石坂浩二・岩下志麻主演)なーんてやってた時代です。
 その当時の林先生は、ずーーっと考えておられたのだそうです。
 ・・・どうやったら早く立ち廻りが覚えられて、それも出来ればすぐに様になれると言うか、何か良いテはないものかなぁ・・・。
 そして考えに考えて「立ち廻りを分析」してみた所、ここに至った・・・というのが殺陣のステップに当たる「体捌きABCだったのだそうです。

 体捌きは、A「入身と半身」、B「A+回転動作」、C「重心の移動」からなる30ステップ(!)で形成されています。
 30とは言いますが、どれも左右対象で作られていますので、実は・・・ほんの15通り程度なんですね。
 これに、上半身をの動き。
 つまりは、攻撃を加えたり、受けたりとして、組み合わせて繋げれば「連続体捌き」となって、そのまま立ち廻りとなる(!)のです

大事な基本♡

 私がレッスンに携わる折には、「これは、殺陣のステップの稽古なんですよ」説明をしています。
 ・・・その辺は、ジャズダンスであるとか。
 バレエも、囓ったくらいには経験があるので、どんなに素敵な踊りにも、実は・・・下半身は基本のステップ(ツーステップとか、ターンやら)の連続ですよね☆
 下半身のステップに併せて、そこに上半身の表現が乗って、ステキな踊りが紡がれていきます・・・♡
 ・・・あんまりそんな事、意識して踊りの振り付けを覚えた記憶はありませんけれど、何かの時には(!)
「ここはロンデジャンですぐ、バドブレ・ターンだよねぇ」
 なんて言って、友人と振りの確認をしたりしていましたし、また立ち廻りの振付を覚えるという事は、これに似た作業だと思っています♡ (^◇^)

●・・・ちなみに、私が殺陣の稽古を始めて3ヵ月ほど経った頃、おそらくは8回程度のレッスン後の試験では「体捌きABC」は・・・完璧でないまでも、ステップ的には覚えていた・・・筈ですが。

   これは、はっきり言って根気の勝利♡と言っても過言ではありません。 (>_<)
 何故って・・・例えば「体捌きA」で言ったら、種類としては10通りではありますが、左右対称なので実際には5種類(!)
 更に言えば、最初の3種類は「前方に敵が居る事を想定(!)」したステップですが。
 ラスト2種類となると前方横の敵を想定し、かつ最初のステップを同じく横の敵に向かって行う」・・・のですけど。


全て、自然体から 始めます

敵の攻撃を避けて、左半身

敵に一歩寄って、左入身

 例えていえば、左半身(1つ目)左入身(2つ目)最後の形は、またパッと見には同じに見えますし★(写真参照)
 側方左半身側面左入身の形もやっぱり、同じように見えるんですよね・・・。 (T_T)

 余程心がけて覚えないと、右も左も判らない人になってしまう・・・!
 何度も、何度も口を酸っぱくしてして言っても、次の週には若者たちは忘れてしまうんです・・・。
 この話は、次回に続きます。 (^_^;)

山野亜紀エッセイ・目次は、こちら!

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