エッセイ集

第34話 お江戸の作法日記・始末記(その3)~3月(2005年)

 いよいよ、スギ花粉シーズンが到来(!)
 花粉が乱れ飛んで、あちこちでマスク姿を見かけています。
 みなさま、いかがお過ごしでしょうか。

NHK「義経」での殺陣振付現場・・・右側が林先生

 2月は・・・私こと山野亜紀も例に漏れず、風邪を引いて熱を出してしまいました★
 ・・・インフルエンザは今のところ免れているようなのですが、世間の流行に乗って、風邪やら春風やら・・・本来ならウキウキする季節な筈なのに、なーんだか(!)
 ってな感じですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

●・・・実は(!)ずーっとずーっと探していたんですが、HP上で連載をしている「風太郎シリーズ」について・・・なんですが。

オッチ~さんの力作、風太郎(左)と気儘之介

 なんと(!)手近な稽古場で、カットを描いて下さる方が見付かったんです!!
 まさか、稽古馬で見付けられるとは思っていなかったので結構、驚いております・・・。
 立ち廻りをやる人で、絵が(しかも漫画チックな奴)が好きって方、あんまり居ないって思っていたんです。
 昨今はパソコン流行(はやり)ではありますが、まずパソコンを持っていない。
 または、触った事のない人も私の世界ではまだまだ、多いんです★ (・_・)

 ・・・絵を付けて下さる「オッチーさん(仮名)」は、現在美大生で、彫刻なども手掛ける美術家の卵さんだそうです。
 そして実は彼女は、NHKの美術さんの娘さんなのだそうで、別に役者になりたい訳ではないけど、立ち廻りがやってみたいと思うようになり、彼女は(実は、弟さんも最近たまに稽古に参加をしに、やって来るけど)、学校の合間を見て稽古場にやって来るようになりました。

●よくメールで聞かれるのですが、当稽古場には「役者志望ではない方」も、何人かいるんです。

オッチーさんは果敢にも、こんな投げ技にも挑戦します♪

 ・・・やはり、HP効果でしょうか。 (^_-)-☆ 
 ぼちぼちと、色々な方が稽古場に来るようになりましたから、お話をしているだけでも楽しいです♡
 こういった方も、どんどん増えて来ると、現在の稽古場だけでは手狭ですかねぇ・・・。

 はてさて、カットを描いて下さる方が見付かりましたので、気を入れて再開をしてみた・・・風太郎シリーズ★
 この無謀な連載が、何故に始まったのかは・・・エッセイ第3話をご覧戴くと致しまして。
 ・・・実は私こと山野亜紀はこれを、けっこう苦労をして連載をしているんです・・・★ (-"-)

●HPの運営については、今までは全て・・・私1人の手で行って来ました。

私が、産まれて初めて習って生けたお華・・・

 エッセイしかり、風太郎についても、まず原稿を書き上げましてから、その上で・・・林先生に「作法チェック♫」を入れて戴きます。
 ・・・それは確かにナンチャッテ★時代劇」である風太郎シリーズではありますが、・・・そこはそれ、それなりに「参考資料なるもの」も読んでから執筆致します。
 ・・・というのは、例えば「時間の数え方」とかも知っていなくちゃならないし★ (^_^;)
 「1里が約4キロほどの道のりだ」程度の事は、知っていましたが、江戸の庶民の暮らし向きであるとか、読み物にしてみようとすると、いっぱい知らないでいた事って多かったんですね・・・★

 ・・・それで今回、購入をした「風太郎の参考文献」っていわゆる、ハウツー物だったりするんですけど★
大江戸八百八町 知れば知るほど』(実業の日本社)
 『図説・大江戸 知れば知るほど』 (実業の日本社)
 『お江戸は眠れない!』      (本田恵子著)
 その他、池波正太郎氏や藤沢周平氏の小説本などを読みながら、書いていました。
 ・・・時代小説を読みながらでないと、時代物(・・・一応★)が書けなかったからなんですぅ~・・・。
 今は大分慣れてきて、読まなくても書けるようになりました。 (-"-)

この刀掛けの画像は、頼んでオッチ~さんに描いていただいたモノです

 「テレビの時代劇には、あんまり出て来ない当時の生活事情などの部分」で、上記の書籍たちは結構、役に立ってくれました♡
 ・・・気儘之介や、風太郎の幼少期の設定などは、この本なくしては・・・という位です★
 気儘之介が幼少期に、何処で暮らしていたかなどなど、けっこうに(!)悩み抜きました・・・。(-_-;)

●風太郎のお話って何しろ、藩名にしろ、名前は適当を、極めております。(^_^)v

風太郎の中では、時の権力者である、葉々成政成行(ぱっぱ・なりまさ・なりゆき)

 パパ(葉々!)の成政、その正室となった百姓娘だった菜花(なばな)。
 お気楽極楽な、主人公の友達の気儘之介。
 また風太郎が婿入りし、妻となった・・・波和湯里絵(波和湯は、当時のハンドルネームをもじって付けました★)
 風太郎の気の良い上司である、体格もデッカくって丸い、達磨包盛(だるま・ほうせい)。
 そして、エリート意識バリバリの、風太郎と同期の東大幾之介(とうだい・いくのすけ)。
 気儘之介や風太郎達が、独り者時代を謳歌していた青春時代のともし火、地元の飲み屋「源爺の店」。
 そこの二枚看板で、源爺にとっては孫に当たる、お料理上手でしっかり者のお楽さんと、酒飲みで陽気なお艶さん。

●本当は、風太郎もあと5回位で終了でしょうと、・・・思っていたんです。

当時習っていた、お箏と三味線

 何故って、殺陣初段規定科目・立居振舞で紹介している作法が、もうすぐ終了してしまうからなんですね。
 ・・・ですが、そこで林先生がまたニヤリ。
「作法なんか、いくらだってあるよ」 (^◇^)
 ・・・との事で、初めてHP関係で「風太郎達のキャラデザイン」のための打ち合わせ中・・・。
 よもや、このHPで打ち合わせ(!)なんて言葉が出ることになろうとはっ!!(感涙) 
 林先生とオッチーさんとの話し合いの中で、安毛良藩(あっけら・はん)にも、名物なるものが出来ました・・・。
 そういうモノがあると話が広がるとの事でしたが・・・どうかな?
 どうぞ、応援をしてやって下さいね。 (^_-)-☆

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