その長きに渡る殺陣師人生で、林邦史朗が現代武術はもちろん、古武術に至るまでの・・・各流派の心技と歴史を研究し、より合理的に、実戦的にと纏め上げた日本で一番新しい剣術が、「林流真剣刀法」です。
「中之巻」では、「初之巻で学んだ基本的な内容をベース」に、更なる技術向上を目指した座り技と立ち技を総数26本に纏め上げ、その1本ごとに丁寧に解説と演武の様子も収録しました。
振り向きなどを取り入れた、高度な捌きを惜しげもなく紹介した濃い収録内容となっています。
「初之巻」では据え物斬りのみを取り上げていましたが、「中之巻」はいよいよの実践編です。
あらゆる型を用いながら、試斬へと結びつけていますので、どうぞ稽古の参考になさって下さい。 侍の動きや斬りに、挑戦をしてみましょう。
●「林流・真剣刀法のすべて~中之巻~」の収録内容● | |
---|---|
1.抜刀 3本 | 初之巻では、抜刀してからの斬り方のみを紹介していました。 ですがこの巻では、抜刀しながら斬ってしまう、これを「抜き打ちで斬る」という言い方をしますが、これが全部で3通りしか斬り方がありません。 それをまず、ここでご紹介しています。 |
2.振り向き抜刀 | 先程のは前からの敵を抜き打ちで斬る方法ですが、これは後ろからの敵を同じ3通りの方法で試斬をする紹介です。 判り易く相手を入れての解説した後は、実際に試斬をして紹介をしています。 |
3.初伝の説明 | 林流真剣刀法では、初伝・中伝・奥伝とテーマが別れています。 |
4.林流型・壱(初伝) | まずは、型稽古(舞のように、1人で敵を想定して行う稽古様式)です。 林流の真剣刀法の型はどれも、全部で12からなる動作から出来ていて、藁を四方に四本立てて試斬をします。 初伝の型は、相手と一切刀を切り結ぶことなく斬ってしまうという型ですが、判り易いように、実際に相手を入れての説明、試斬を入れてご紹介しています。 |
5.初伝 座り技 九本 | 初伝では、斬り方は袈裟斬りのみで行います。 前の敵が三本、後ろの敵が三本、鞘引き、前後の敵、飛び越え逆袈裟の九本を、相手を入れて解説し、人を斬る訳にいかないので藁で試斬して紹介しています。 |
6.初伝 立ち技 九本 | 座り技で行った九本を、立ち技にして組み直してみました。 前の敵が三本、後ろの敵が三本、逆抜き、前後の敵、鞘投げの九本を紹介します。 |
7.林流型・弐(中伝) | 初伝の型では、斬り方は袈裟斬りのみでした。 ですが中伝では、逆袈裟斬りをやはり、四方に藁を四本立てて試斬します。 全部で12の動作で行うこの型も、相手を入れて説明をしながら、実際に試斬する様子で紹介をしています。 |
8.中伝 立ち技 八本 | 初伝では、基本の袈裟斬りをベースに組み立てた技でしたが、中伝では特殊な技が使われています。 木の葉返し、臑斬り、冠入り身、捲り、飛び退き、柄殴り、下がり突き斬り落とし、逆刀斬りの八本です。 前の敵が三本、右の敵が一本、左の敵が一本、後ろの敵が三本で構成されています。 |
9.(体捌き)左右入身振り向き | 居合の型を覚える時、皆さんそれぞれ左足を一歩出して振り向き、右足を下げて斬るなどのようにメモするなどして覚えているのではないでしょうか。 林邦史朗は、それを「体捌き」というステップで考案し、解決しました。 このステップを覚えると、居合の工程が理解するのが早くなります。 入身と裏入身の他、重心の移動、体転など。 実際の武術にも繋がるステップの数々を紹介、入身で振り向きながらの試斬も紹介しています。 |
10.(体捌き)左右裏入身振り向き | 同じく、裏入身の場合はどうなのか、紹介しています。 |
11.摺り上げ・受け流しなど | 上記の体捌きの他、相手の攻撃を一度、摺り上げて斬る、受け流して斬る方法を、ここではご紹介しています。 |
収録時間 46分/税抜価格 6,500円 指導・解説/林邦史朗 制作/林流・殺陣道場総本部 武劇館 発売/㈱明道社内 オフィス・リバティ