林邦史朗は、NHK大河ドラマを筆頭に50年以上もの長きに渡り「殺陣・武術指導」として活躍をし続けた人物です。
まだ日本には「スタントマン」という言葉すらなかった時代から「スタント集団(若駒冒険グループ)」を結集。
亡くなる一月ほど前まで、生涯を現役で・・・殺陣師としても武術家としても。
そして、役者としても邁進をし続けた、この業界のパイオニアでした。
生前は、その長きに渡る芸能生活の中で「殺陣やアクション」はもちろんの事。
馬術や弓術、忍術など、あらゆる伝統武術の研究を続けて来ました。
・・・さて林邦史朗は、1999年60歳の折に医師より「前立腺がん」を言い渡されます。
何とか手術のスケジュールを入れられたものの、60歳といえば「還暦」人生の節目でもあります。 「人生50年とは織田信長の言葉、だが現代は寿命が延びているから60年」。
・・・今までもちろん、中国拳法なども視野に入れて勉強をしてきたけれども「これを機に、太極拳と太極刀を今一度学び直してみよう」と病院のベッドで考え、内閣府認証法人世界多聞内神道武道連盟の道長宗家である長尾豊貴先生の教えを受けるようになりました。
さて林邦史朗はもともと「小太刀護身道」を研究する中で、1991年に「護身の法と短棒術を組み合わせた林流護身術」を創始し「国際護身術振興会(IADA)」を設立していました。
・・・ところが太極拳を学び直しているうちに、「もっと系統だった形で、林流護身術を完成させたい」と考えるようになり、2011年に再構成して今の形となりました。
このHPでは、林邦史朗の研究成果や稽古様式の目録を公開し、映像や文献などを整理した上で必要な方には有償で申し受け、後世に伝える事を目的の一つとしています。