・・・突然ですが、左膝が炎症起こしてっ、熱出して寝込んじゃった~っっ・・・!! (>_<)
産まれて・・・・・・、初めて。
こんな病に罹ってしまって、実はどっぷりと落ち込み気味の・・・私こと山野亜紀なんです・・・★(注:2004年の当時です★)
みなさん、お元気ですか? 体は、大事にしましょうね・・・★ (^_^;)
実は、土曜日にいつもの武劇館での稽古に赴き・・・そして、自宅に帰って来た処。
「あれ・・・? 膝が痛いなぁ、何だろう・・・?」
とは、思いながら・・・。
丁度手持ちの湿布も切らしてることだし、さしたる事もないだろうとタカを括っていた・・・私です。 (-_-;)
いやはやところが、翌日には膝小僧が腫れていて、昼には何やら熱っぽい・・・?
そして夜には熱も8度を越してしまったので、仕方ないのでバファリンを飲んだけれども、熱は一向に下がらず(!)
翌日はとうとう、兄に車を出してもらっての家族総出で、近所の整形外科へ行きました★
・・・私って、稽古を始めてから今まで、あんまり・・・怪我らしい怪我をした事がなかったのが自慢だったのですが★
今回は外傷がある訳でもなし、ただひたすらに膝が痛くて、陽気ばかりでなくて、体も暑い・・・。 (-_-;)
結局、何らかの菌が膝に炎症を起こさせたんだそうで、膝のお皿の下に水が溜まっている・・・というお話でした。 (>_<)
傷があれば、そこから悪い菌が流れ出て来て、比較的早くに治療が終る・・・そうなんですが(!)
私の場合は外傷がないので、ただひたすらに体の中で浄化をするのみなんだそう(!)
・・・それでも、7回程注射器で「膿」やら「うっ血した血」やらを、抜いたんですけど・・・。
全治2週間で済めばまぁ、御の字・・・なのかな? (うわーん、書いてる途中で、3週間目に突入しました★)
・・・これが、痛めたのが「足首」だったら、這ってでも(!)家事の手伝いも出来たのに(!)
「膝」をやられては、赤ちゃん得意の「はいはい」も出来ないのですね、びっくりしましたーーーっ・・・。 (T_T)
●さて、この辺でタイトルに戻りましょう、「武劇館流・三段への道のり」のお話です♡
日本の稽古事というのは、ある意味でのタイトル取り・・・とでも言いましょうか。
スポーツである柔道・剣道・合気道・空手などでも、何段であるとか。
何級とか、クラス分け・・・とでも言いましょうか。
級に始まり、段、果ては師範に至るまで、様々な道のりがあるようです。
これは例えば華道や茶道、日本舞踊なんかも、その例外ではありません。
・・・私は親の趣味(!)で、子供の頃に三味線(長唄)と日本舞踊(花柳流)を習わされましたが、もし名取りになれたとしても、やっぱり・・・ながーい道のりがあるようです。 (^_^;)
そんな訳でたしか、空手は8級辺りから始まったような気が・・・致します。(流派によっても、違うそうですが)
この場合、まずは8級から1級まで昇進をし、それから段をとって、更に高みへと向かう・・・そうですが★
その折には必ず、検定費用が掛かる(!)んだそうです。
その金額は、上へ向かうほどに鰻(うなぎ)登りに・・・。 (´。`)
●・・・そう言えば、書道なんかでもそうですよね。
でも書道やペン習字なんかは、まず一番初めに☆飛び級☆があり、実力に合わせた級を与えられてから、そこから一級、一級と昇進をしていきますが、武道の場合では違うんです。 (^_^;)
初めが8級なら、必ず定められた8級に始まって昇進をしていくように、決められているんだそうです。
・・・で、武劇館流と言うものが一体、何なのか・・・と申しますと。
文字通り、武劇館道場における真剣刀法の腕・・・と言う意味になります☆
なんですが(!)
それは、その辺の刀法の三段程度の腕では、取れない・・・と言いたいところなんですが、さぁそれは一体、どんなものなのでしょうか。 (-"-)
●武劇館で行われる試斬には、必ずリアルな「体転」が求められます。
この、・・・体転と言う奴。
「武道には必要不可欠!」な物なのに、何故だか。
・・・なかなか浸透していかない処が、世の中の不思議・・・という奴でしょうか。
敵が、前から現れた! | 右体転で、敵の攻撃を交わす! |
以前に、刀道の大会に参加した事もある私ですが。
初伝・中伝・奥伝と3組に分かれて、指定された方法で試斬をするのですが。
「体転をキチンとされている方」って、あんまりにも居ない・・・・・・。 (・_・;)
●私こと山野亜紀は、当たり前と言えばまぁ・・・当たり前なのですが、何もかもが☆林邦史朗仕込み☆です。
そして体転とは、殺陣でもアクションでも武道でも、必ず入っている当たり前のテクニックです。
まず、相手から攻撃を受ける・・・という時。
その人にの前で、まっすぐに立っていたら、私は間違いなく殴られてしまいます・・・★ (>_<)
まぁお芝居であったら、・・・そこは人物設定などにもよるでしょうし、そんな芝居もあるでしょうけれど、武道でなら、そんなアホのように殴られる人はいません(!)
武道の腕が上達する程、相手の攻撃を交わして反撃に出る事でしょう。
・・・この「相手の攻撃を交わしながら」というのを、体転という訳ですが。
「巻き藁」相手じゃぁ、ちょーっと想像しにくいのかなぁ・・・? (?_?)
相手の攻撃を交わしながら、斬る・・・のではなく(!)
一定の位置で立ったまま、据物(すえもの)を斬るように試斬する人、めちゃくちゃ多し・・・っ!
でもそれじゃぁ、例えば一人目の敵が斬れたとしても、二人目には斬られて、貴方は死んでます・・・。 (^_^;)
大会では、体転をしないと減点(!)の対象になるのに、余り重きを置かれてない様子なんですが、みなさん、体転しましょうよぉー・・・。
刀を持った敵が、現れた! | 相手の攻撃を払っても | 体転がなければ、体当たり! |
●体転を「する」と「しない」では、テクニックは雲泥の差なんです!
体転を行わない試斬は、俗に据物(すえもの)斬りと言ったりします。
・・・物体は(なにせ巻き藁★なので)自分では移動が出来ません(!)から。
「巻き藁」と「それを斬ろうとする私との距離」は、私が移動をしなければ変わる事はありません。
・・・ですが、そこに体転が加わりますと。
相手が斬って来ることを想定して、その攻撃を交わした瞬間に斬る訳です。
ところが、「斬る相手」は「巻き藁」ですから・・・。
私の望む位置に・・・巻藁さんが、動いてくれる訳ではありません★ (-_-;)
私が大きく動きすぎれば、巻き藁との距離が遠くなって斬り損なうは、刃筋は狂うは。
・・・また、近ければ近いで斬りにくいしで、斬り損なったりすれば、またもや減点の対象になってしまいます。
●また私たちは「目付け」と言いますが、体転をしたその一瞬の間に、巻き藁の「斬る位置」と「距離」を推し量って、初めて試斬が成功する訳なんです。
・・・で、林先生が始めた、「武劇館流・参段」についてなんですが★
今夜のメイン・イベント・・・とでも、言いましょうか。
またまた、ある晩の刀道の稽古から始まるのです・・・・・・。
「見てれば、わかる」
というのが、林先生のモットー・・・とでも、申しましょうか。
いくら自称・何段の腕前と本人が言っていても、その腕前が真実なのかは、見ていれば判るものなのだそうです。
・・・また、試斬の腕前だけでなく、撮影現場でも、その人間が何段を持っていようが(どんなにプロフィールで「自分は猛者だと語っていても」、一瞬にして仕事が出来る俳優かどうかを、林先生は見抜いてしまいます・・・。
・・・さすがは、この道50年のベテランさんです。 (゜_゜ )
●さて、稽古場について・・・なんですが。
それはそれなりに、目標があった方が効果が上がる場合があります。
・・・そんな訳で林先生は、「武劇館流・刀道参段」をその日、戯れに作ったのでありました・・・。 (-"-)
今回、林先生が指定されたこちらには、「逆手持ちでの試斬」が含まれています。
・・・侍は普通刀の柄を、右手が上で、左手が下になるように握ります。
こちらを、「準手持ち」と言いますが、あえて、左手が上になるように握りまして左準手持ちで試斬するのも、なかなかに難しいところがあります。
ちなみに逆手持ちは、準手持ちの前の手を逆に握ります。
たとえば、「座頭市のような逆手斬りの立ち廻り」を想像してみて下さい。
あのような斬り方では、世間の人は「斬れない・・・」と思われているようですが、ところがギッチョン、斬れるんです! (^_^)/
侍は戦いの最中に、状況に応じて様々な刀の握り方で闘ったと考えられています。
林先生は、そんな事を考えてか、様々な持ち方で試斬が出来るようにと、指導をしています。
・・・さぁ、チャンスがあったら皆さん、この試斬にレッツ・トライ!
私はこの規定では合格を戴けたんですが、早く足が治って、お風呂に入りたい、運動がしたい・・・今日この頃です。
ひたすらに寝ている間に、とうとう8月になってしまいました。 (T_T)
【武劇館流山段・その1】
「右逆手持ち・右脇構え」から、巻き藁に間合いを詰め、敵が面に斬り付けたと想定。左に体転しながら右足を一歩進めての、右逆袈裟斬り(右下から、左上方向に斬り上げる)。
左準手持ちに持ち替えて「左八双の構え」より、敵の突きを左体転で右袈裟斬り、すかさず右逆袈裟斬り(これは、左足前のままで斬り上げる)。
右準手持ちで一度「正眼の構え」から、敵が後ろから真直斬りをして来たので、右足を引きながら右振り向き、左に受け流して右体転の左袈裟斬り(空斬り)、左振り向きにて右逆手持ちで、左体転での右袈裟斬り(左足前のままで斬り上げる)。
左準手持ちに持ち替え、左体転の右袈裟斬り・・・5回の試斬を行う。
【武劇館流三段・その2】
右体転の「諸手抜き打ち」から、左袈裟斬りの捲り。
左準手持ちに持ち替え(左足前)、左体転の右袈裟斬りから、すかさず右逆袈裟斬り。さらに右に重心を移して右胴水平斬り。
そのまま左八双に構えて、左体転の右袈裟斬り。(5回の試斬)