エッセイ集

第42話 ようこそ!・・・またもやお馬サン★~1月(2006年)

 昨年の今頃は、大雪が降っておりました・・・。  (^_^;)
 家族が寝静まる中、1人除夜の鐘を聞きながら、初詣に出向いていた私こと・・・山野アキでしたが、稲荷神社ではコップ1杯のお神酒を戴き♡
 続いて、菅原道真を祭った神社にも赴いて、甘酒をフーフーして飲みながら帰ってきたのを覚えております。
 大雪だったので、長靴をカッポカッポいわせて、歩いておりましたっけ。

これは、小淵沢辺りでのロケ風景

 さて結局、昨年12月は毎度のこのエッセイの更新が出来ず★ (;一_一)
 ・・・さすがは年末。
 あれこれ動いている事もありましたが、このHPのお引越しの支度に命を削って取り組んでおりました。(注:前々身にあたるHPが、プロバイダのアドレスで制作していたのですが、プロバイダの方が事業撤退をしたので、やむをえず引っ越しする事に★)

 ・・・そこで、お引越しをするからには、ちょこっとくらいはリニューアルをしたい・・・と思っていたのですが、私にそこまでのパソコンの腕はなく・・・★  (T_T)
 それでも、本日から通販サイトに当たる「武劇館SHOP!」を立ち上げました♡(注:2006年当時はまだamazonも一般的ではなく、廉価なカートショップが展開出来た時代でした♫)

●さて・・・お待たせを致しました、またもやお馬さんのお話です。

毎年、大河の書籍が発売になりますが、林先生については触れていたり、なかったり★

 前回は、馬のレッスンとは・・・というお話になっていたと思います。
 先日、とある番組を観ておりました処、タッキーこと滝沢秀明さんが、大河ドラマの為に馬の稽古に3ヶ月とか4ヶ月とか、出掛けられたお話をされていました。
 2005年は私も、かなり滝沢さんのお仕事の拝見が出来たり、殺陣の特訓のお手伝いをさせて戴いた事もありましたが・・・実は(!)
 ・・・昨年(注:2005年)のクリスマス頃に、滝沢さんのソロ・コンサートが開かれたそうですね。

 以前から、滝沢さんのコンサートでは「義経コーナーという出し物」もあったのだそうで、これは・・・NHKの「大河ドラマ・最終回に向けて」みたいな特別番組でもおっしゃっておられましたが、昨年のクリスマスのコンサートの「義経コーナーの殺陣」は、正真正銘(!)我らが、林邦史朗先生が振付けていたのです。ヽ(^o^) 丿

義経主従のラストは、役者さんのイメージを活かして制作されたとか

 ・・・そんなチャンス。
 本番は、どう頑張っても見れる筈もないと思いますから(絶対に、切符は取れない・・・★)練習だけでも見てみたい・・・とか思っていたら、思いもがけず(!)林先生のお手伝いという形で、拝見出来ました♡ (^_^)/
 忍者の早九字(昔、ヤングジャンプの「孔雀王」で、孔雀さんとかが唱えていた奴ですね)の印の結びなど・・・林先生が、出演される皆さんに教えていらっしゃいました。 ちなみにこれは、私こと山野亜紀も習って知っています☆

 コンサートでは、義経が弁慶と五条の橋で出逢い、忍者(実は平家★)と対決をして・・・いよいよ弁慶が立ち往生といった風に、一挙に3つの殺陣シーンをダイジェストで見せようという試みでした♡ ・・・義経が自刃してすぐ、空高く義経が舞うシーンまで。(・・・この辺は、私は話に聞くだけで、見れませんでした・・・)(T_T)

●フライング・テストは拝見できたのですけれど★

 ジャニーズの方のコンサートは、10年くらい昔に・・・友人が好きで「少年隊ミュージカル」を見て以来でしたが★
 でも、もちろん滝沢さんも凄いのですが、「ジャニーズJr.」の方なのかは詳しくないので判りませんでしたが、少年達がまぁ、なんて舞台慣れをしている事でしょう・・・。
 ものすごく(!)感心をしてしまいました・・・。

 何となく、私のイメージで言うと・・・例えばリハーサルなどでは、舞台監督さんとか、そういった方の指示に皆々様が従う・・・という感じだったのですが、全然違うのですね。

フォトショップで、落馬シーンを遊んでみたカット

 出演者自身が、あの会場は広さがこうだから・・・とか(!)
 ここで、はけとけば(退場の意味)、ここからだったらまた入れる(登場)かな・・・とか。
 はてはバック転やら、バック宙もタイミングを計る為に、リハーサルではやる方もいれば、やらない方もいますが・・・なんて自主性の強いこと
 滝沢さん自身も、林先生とお話をして、こういった感じにしたいなどイメージを伝えて、林先生もそれを受けていらっしゃいました。
 ・・・私も「立ち廻りの手を覚えるお手伝い」をしながら、ひたすらに・・・感心をして見ていました。
 今回の弁慶役の方は、薙刀が難しいので・・・フライング・テストの折も、一生懸命練習していらっしゃいましたが、あれでしたら本番はきっと上手くいく事でしょう♡

●さて、話は戻って「馬」ですよ。

 「馬は、よく賢い動物」だと言われていますよね。
 乗り手がダメだと、ナメまくる習性は確かにあるようです(!)
 馬場を大きく1周したいのに、何故だか馬が勝手に(!)内回りをしてラクするし★
 「走ってサイン」を出しても、嫌だと頑固に止まってしまい、動こうともしなかったり・・・これがまた、何頭も連れだってだと、周りの馬の動きに合わせてくれますが、単独で走らせようとするとまた、かな~り気合がいる訳です・・・★ (-_-;)

 首を振るクセがあったり、噛み付きクセがあったり。
 他の馬はそんな事をしていないのに、私の馬だけはなぜか勝手に(!)馬柵に寄って行って、馬柵をずーーーっとハミハミしていたり★
 大人しい馬に当たれば良いのですが、クセのある馬に当たってしまうと、何とな~く、恥ずかしい目に会ってしまいます。(でも馬たちには、そんな感情はないのでしょうね★)

 他の馬はそうではないのに、私が乗っている・・・この子だけは、ずっと食べていたり・・・とか、動物というのはホントに・・・あるがままの存在なのですね★ (^_^;)
 そんな・・・馬達なので、それはそれはドラマで使おう(!)などと思えばまずは、彼等の習性を知らなくてはなりません(!)

 例えば、馬はとかく群れたがるのだ・・・そう★
 ・・・まぁ、羊などもそうですが、草食動物は集団で暮らして(!)いるので、それが当り前の生活なのですよね。
 それが急に仲間が居なくなってしまうと、ものすごーく不安になってしまいます。

●あんなに体は大きいのですが、心はデリケートで臆病者です。

 ・・・考えてみれば、もとは馬は野生動物ですから、いつ何時に・・・猛獣に襲われるか判りません★
 だからこそ、仲間が居てこそ・・・その身を守れる訳で、仲間なくしては、生きてはいられないのですね。
 本当に、言ってみれば「命綱を失ってしまう」みたいで、1頭だけにされてしまうと、物凄~く心細くなってしまうのです・・・。 (;一_一)
 ましてや、今の今まで仲間が傍に居たのに・・・なんて折には、もう必死(!)
 仲間の馬が去って行こう・・・なんてしようものなら、命賭けでもう付いて行ってしまうのですっ! (^_^;)
 そこがたまたま、車道であろうが、線路(!)だろうが、そんな事は馬社会には通用しません

馬には、このように思える

 また、馬社会(ピクニックランドなど、乗馬体験が出来る場所に暮らしている馬)では、急発進・急停止は絶対にありえません!
 ・・・それは、そうでしょう。
 そういった場所で、人を乗せて楽しませる為には・・・そんな事をさせていては、ある時はお客さんを振り落としてしまうでしょうし、乗り手を危険に晒してはその牧場は、営業停止になってしまいます★

 ですが、撮影現場では・・・返ってそれを、要求されてしまうのです。
 「よーい、スタート!」の監督の声で、走り出さなくてはなりませんし。
 また、お芝居で止まるべきところならば、急停止をしなければOKにはならないのです・・・★

●馬達にとっては、青天の霹靂(へきれき)。 

小淵沢でのロケシーン。赤い旗は武田軍

 「人間って、勝手ね」って、馬達からすれば・・・それは声を大にして(!)言いたい事でしょう。
 何故って、いつもダメだと言われていた事が、この日だけは強要をされ!!
 ・・・そしてまた明日からは、乗馬クラブに戻ってまたまた「それは、ダメだよ」と言われまくる日々に戻るのです・・・★
 また現場によっては、火縄銃はバンバン、大砲はドンドン。
 ・・・しかも、その日だけ・・・何故だか、見知らぬ仲間(馬達)にどっと会ってしまったりして・・・★

 別に、馬達を仲良くさせようという訳ではありませんが、どうしてもその日に、馬が多く必要で・・・となると、1つの牧場では馬の絶対数が足りなければやはり、2つ、3つと別の牧場からも借りてきます。
 馬の気持ちを思いやると何せ、見知らぬ輩がワラワラ居たり、いつもと法律が違っていたり。
 とにかく「?」の連続なのが、撮影現場なのです。

ワープステーション江戸でのロケ風景

 しかも「乗り手」だって、いつもの乗馬クラブの方ではありません。
 乗せる鞍もいつもと違えば、目の前を槍がウロウロ、刀が右へ左へと動き回ります。
 ・・・そこへ下手すると、弓矢までもが(!)飛んできます。
 そこで大(!)パニック・・・を起こす馬は、撮影現場では使う事が出来ません・・★
 とにかく、大人しい(そして、少し鈍感なくらいの)馬が一番良いらしい・・・???

 刀が来ようと、槍が来ようと馬耳東風(ばじとうふう)
 そんな、ドーン・・・とした馬が、撮影現場では好まれるようです。

●・・・それでも、仲間たちが(例えば、伝令用の馬が傍を走ったりすると)反応してしまったりはするようですね。

 きっと、仲間が危険を知らせてくれたのかしら・・・と、そんな風に思うのかもしれません。
 さて林先生にお聞きした処、馬をもし、たった1頭だけで撮影しようと思うなら、「見せ馬」というのを用意するという事です。
 何でも、仲間が残っていれば馬って、安心をするのだそうですね。
 また、よく合戦シーンなどで馬がドーーッと走ってくるシーンがありますが★
 その前には、足並みを揃えて走れるよう・・・全頭で揃って「輪乗り」をしたりなどして、撮影がスムーズに進行出来るよう・・・馬達には、スタッフ全員で気を配っていらっしゃるんだそうです。

 2006年は、午年ではなくて、戌年ですね。
 「功名が辻」や「新選組!」のCMが、NHKでバカスカ流れていて、私も楽しみです。 (^_-)-☆
 本年も皆様に色々な情報や楽しいお話を、お伝えしていきたいと・・・思っておりますので、よろしくお願い致します!
2006年元旦 山野亜紀★

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