年の瀬も押し詰まり、世間様は雪・・・。
この度も、しみじみとしたリアルな時候の挨拶ですよね・・・。 (^_^;)
大掃除も、今日ばかりは大物(窓ガラスとか★)は先送りにして、電子レンジの掃除であるとか、台所の下の棚整理にでも没頭しよう・・・とか思いつつも、エッセイの方もシコシコと、したためている・・・私こと山野亜紀です★
さて、今年の殺陣の稽古納めは12月22日(注:2004年当時★)の水曜日。
この日に、殺陣の昇段審査が行なわれました!
・・・って、実は私って、昇段審査を受けた経験が、ございませんでした★ (-_-;)
何故って、・・・実は今まで、そんなイベントはあんまり催されていなかったからなんです(!)
でも今回は、バッチリ初段と弐段の試験に合格をしました。(注:2004年当時★)
・・・この程度の実力があると言われてはいても、実際に試験を受けて、タイトルを獲得するというのは実に清々しいものがあります。 (^^♪
●さて実は、このHPを通して・・・稽古場に来られた人の数も、とうとう30人を突破(!)しましたっ♡
もう今ではいちいち数えていませんが、何と(!)宮城県は仙台から体験稽古に来られた方もいらっしゃるんです♡
・・・東京見物の傍ら、ジャージ・トレパン姿でいらしたユキさん(仮名)。
良い年の瀬を、迎えていらっしゃいますか? (^_^)v
役者志望の方はもちろん、役者を生業にしている方にOLさん、そしてボクサーに至るまで、ほんっとーにっ、様々な方々に来て戴きまして、まことにありがとうございます☆
HPの来客数の方も地道に、1万5千人を突破しましたっ!
こんな地味でコアなHPに、こんなに来て戴けるなんて嬉しいです♡
・・・家内制手工業のように、私こと山野亜紀が手作りでお送りしているこのサイトですが、世間様では林邦史朗先生のHP(注:2008年より、はわゆHPと林邦史朗のHPと別建てになりましたが、この当時はまだコレ1本でした★)と呼ばれているようで、実はあんまり自分でもまだ自分のHPというイメージはなかったりして…。 (^_^;)
最近ではNHKの制作の方が、林先生の取材の下調べに・・・であるとか。
新番組を作成する為の資料として、このサイトは紐解かれる事もあるようですし、2005年には、林先生は子供番組にも出没する予定ですし(注:「からだであそぼ」に出演☆)みなさま、楽しみに待っていて下さいね。 (^_-)-
●・・・さて。
「殺陣の初段」でもお伝えしておりますが、殺陣のライセンスとは殺陣やアクションの仕事が出来る資格・・・と、林邦史朗先生は考えておられます。
今回の昇段審査では、「現代アクション18ヶ条」をお芝居形式にしたものと。
刀法の基本として、「10本組手」が行なわれました。
「現代アクション18か条」とは、現代劇の殴り合いの基本の初歩の初歩☆
現代アクションの基礎(つまり、アクションとリアクションの基本★)と言う事で、まず初めにいかに☆派手☆でカッコよく、且つ安全★に行なえるか・・・というのがテクニックでして、そこを会得していかなければ、その役者さんはアクションを演じる資格がないと言っていい(!)と林先生は考えておられます。
・・・何しろ、自分勝手に殴ってしまって、当たっちゃったら「ゴメンねで済まない」のがプロ・・・という処。 (´。`)
もちろん、上記のアクション・18手だけで(!)現代アクションの全てが補えるわけでは・・・ありませんが、この稽古での経験から、どうしたら危なくなく、しかも当たったように見えるのか・・・などの基本を学べます(!)
つまり、色々な場面での応用が利くようになるのです♡
カメラや客席を意識しての・・・立ち位置を意識する事が、とてもたくさんのテクニックへと繋がっていきます。
・・・そしてそれは、アクション以外にも応用が利くのですね。 (^_-)-☆
●・・・そしてお待ちかねの「10本組手」。
このたった10本の組手の中に、あらゆる刀法における立ち廻りの基本(!)が一杯詰まっているのです。
それがなかなか、初心者に伝わらないのが『殺陣代理講師』としては、辛いところ。
例えば、1本目の稽古をして次に、2本目の稽古をしたとします。(「10本組手」という名前の通り、稽古様式が10通りあります)。
その後で、もう一度・・・1本目の手をさらってみて、1本目の超(!)大事なポイントを、忘却!!していたりするのです・・・。
あんっなに大事だって、私は言ってなかったか~~~いっっ!!!
・・・そうは思いますが、講師の立場としては、これ位の事で逆上をしていては・・・★★★ (-"-)
という事で、さり気なく笑顔で釘を刺してから、根気よく稽古を行っていくのがベストな方法☆
・・・講師って、ホンッとに忍耐と同意語(!)だと、思っていたりするんですね・・・。(それでもたまに、怒ってしまう事もあるけれど★) (^_^;)
●ちなみに、弐段の昇段試験の科目は、「空手初級の型」と「上級の型」。
そして琉球古武術を知ってらっしゃる方にはお馴染みの、「棒10本組手」と「15本組手」で試験が行われていきます。
・・・とは、いいながら(!)
実は林先生、もともとある「棒の10本組手(詳しくは、「棍術10本組手」)に、宮本武蔵で有名な・・・二天一流の「太刀合棒」を参考に、2本も増やしてしまったので、今では「12本組手」になっていますし(!)
「15本組手」の方も、本物は・・・。
互いに下段を突き合う処で終了だったのに、もうチョイ、手を増やしてしまって、カッコ良くしてしまっての・・・「林流・15本組手」となっています♡
このHPを見て通い始めた方も、9ヶ月の稽古を経て何とか、初段に合格をしました♡
・・・林先生の審査の対象は、たとえ手を忘れたとしても(もちろん、きっちりと覚えて行なうことは大事なのですが)相手に怪我をさせない事・・・そして!
何か殺陣師が注文をした時に、それを「意識出来ること」であったようで、先生曰くは「それが出来なければ、プロとは言えません」・・・との事でした。
●さて「現代アクション18ヶ条」は勿論、「刀法10本組手」も、そして実際の武道でも、林流での基本のステップは、「体捌きABC」です!
前回のエッセイでも、軽くは説明をしましたが、体捌きAとは、「入見(いりみ)と半身(はんみ)」のステップ、Bは「A+回転を加えたステップ」です。
そしてCは、「重心の移動」と来て、左右併せて30手からなるステップの稽古です。
「体捌きA」は、自然体から1歩足を動かすだけ(!)の動作です。
・・・ちなみに、この自然体とは(!)
私はよく「足がパーです(写真右・参照)」と説明をしますが、肩幅程度に足を開いて立った状態の事を言います。
そして「体捌きB」はそこに、回転を加えていくのですが★
この回転が、とーーーっても大事・・・っ!!
回転の最中で「相手との距離(間合い)」を取ったり、はたまた相手と入れ替わったりするステップへと変化(!)をする訳です。
そして回転の終わりには、自分が決められた位置へと移動(!)をする訳ですが、ここで回っている内に自分の立ち位置を違(たが)えてしまうようでは、役者さんとは言えません。 (-_-;)
●役者さんには、「立ち位置」というものがあります。
立ち位置に合わせて、舞台で言ったら照明を合わせたり、テレビは勿論、カメラ(林先生は、「キャメラと発音をしている★」ので、私も実は真似をしている・・・☆)の位置までも決まってしまいます。
ですから、特にテレビの場合には、キャメラの向いてない場所でいくら演技をしてみても、「映っていないという大(!)事態」を引き起こしてしまうので・・・立ち位置というのは、実はとーっても大切なものなんです・・・っ!
そんな『立ち位置』の意識から、日本古来から伝わる武道の基本、そして方向感覚に至るまで。
それら全てを意識して稽古できる、基本中の基本。
それが『体捌きABC』…なんです★
・・・でも稽古内容は、とってもっ、ヒジョーにジミィー・・・。 (^^ゞ
なんですが(!)
それでも、その基本を心得た後で、実際に立ち廻りを使って説明をしたりしますと、ほぉ、なるほどぉ・・・と、その確かさを、身を以って門下生それぞれが実感をしているようです・・・。
そうよ、大事なのよ・・・★
などと・・・心の中で囁きつつ、2004年ももう暮れようとしております・・・。
2005年が皆様の飛躍の年となりますように、勿論私も頑張ります。
・・・それでは、ボタ雪の振りまくる東京は小金井市からお送り致しました。
みなさま、良いお年をお迎え下さいませ。