・・・アメリカで、今までやったきた全てを使ってパフォーマンスがしてみたい★
そんなささやかだった・・・私の野望だったのですが、実るのか実らないかは判らなかった・・・筈でした★
ですがそこは、天下晴れてのGW(!)
とりあえずは、行ってみましょうか。 (^。^)y-.。o○
ボストンに住む知り合いに泣きつきまして、パフォーマンスの場所を用意して戴きました。 (^_^)v
・・・一応はNYでもやってみるつもりで、資料やら何やらそろえに揃えて。(・・・林先生曰く、準備して準備して、しすぎる事は無い・・・との事★)
慣れない英語に日々、うなされながら★(夢にまでみたくらい★)、とにかく1人で2ヶ月間、とにかくがんばった・・・っ!!
・・・というのは、本当に行けるのか自分でも判らなかった位に、とにかく・・・物凄く家族からは反対をされていた訳です・・・。
●飛行機の予約から宿の予約まで、とにかく何から何まで、全部自分でやってみました。
殆んどインターネットと、英訳ソフトのお世話になりっぱなし(!)
も・の・す・ご・い・・・直訳なんですけど、一応意味は判ります。
ホントは辞書で引いた方が、自分の為にはなるんだろうけど・・・などと思いながら。 (^_^;)
2千円で買った英訳ソフトなんですが、読む分には一応、役に立ちます。
その代り和文英訳の方で使おうとすると、ものすごく大変でした。
ちなみにNYでは、林先生がNY在住のお弟子さんを紹介して下さいました。
彼曰く、NYでは多分パフォーマンスは難しいだろう・・・との事でしたが、そこは好奇心旺盛な私の事ですから、自分の目で見るまで諦めない・・・っ!
・・・でも結局、NYでは無理だったんですが、取り敢えずは、何がなんでもやるつもりで・・・こんな物を準備して行きました。
1. 模造刀 (行く先々で、さまざまな苦難を呼んでくれました)
2. 手裏剣・2種 (ボストンで使いました)
3. 林邦史朗氏の、宣伝材料用のビデオ (ボストンでは、好評でした☆)
4. 私の武劇ショーでの演武写真 (「ワープステーション江戸」で行われたもの)
5. BGM用テープ3種 (カセットレコーダー:結局使わなかった★)
6. 袴・道着・黒帯・日本手拭・雪駄・足袋・扇子 (日本っぽいのを、選んでみました)
7. 健康体操の英語版・・・・出掛ける寸前まで作っていた、全8頁にも及ぶ力作★(25部作ったけど、あんまり配れませんでした★)
●The exercises to loosen the whole body(全身を緩める運動)
●e stretching for adjustment to thejoint (骨盤調節ストレッチ)
●How are you thinking of "KI"? (立禅)
8. 英語バージョンの、宣伝用のポストカード・・・・100枚、作るには作りました。(結果は、4割くらいは配れたようです)
これに加えて山野亜紀エッセイも出発当日の、朝の3時ごろに更新をしてましたから、我ながら本当に、今日出発できるのかしら?・・・と思うほど、朝の5時半くらいまで頑張って作ってましたが、こんな徹夜作業は、実に何年ぶり・・・?
・・・でも、こんっなに頑張って・・・準備だけは、して行ったのですが。
やはり一人でのパフォーマンスは無理だと悟って、NYでは見送ったのでした・・・。
武道はその点、普通のパフォーマンスと違って、難しい部分があるように思います。
下手に模擬刀でも振り回したら、警察沙汰か・・・? (-_-;)
それを考慮して、体術のみのメニューを作ってはいたのですが、実はこれって、一人でやろうと思ったら、見てくれている方が興味を持ってくれて初めて、成立するパフォーマンスなんだねぇ・・・という訳で。 (-"-)
そして意外だったのは、NYではダンスなどのパフォーマンスをしている方を、全く見かけなかったこと。
結構、居そうなものだと思っていたのですけど。 (^_^;)
・・・その代り、ミュージシャン系は死ぬほど居ました★
地下鉄の通路、公園のベンチ、レストランの店先、道端、etc。
たとえば、バッテリー・パークなんかでも、バイオリン持ったおじさんが居ました。
ここは自由の女神を観光する為に、フェリーの順番待ちをする場所です。
酷い時には、5時間待ちになる事もあるのだとか★
長蛇の列なら、待ち時間は長い!・・・待っている人は、絶対にヒマだーっつつ!!
ここで出来るかな・・・と、思ったのですが★
実は、アメリカでの例の事件(2001年9月11日の同時多発テロ)以来、物凄い警戒態勢がしかれている・・・現在のアメリカ。(注:2004年時)
自由の女神は勿論、アメリカ自然史博物館に到るまで、とにかくいちいちバッグを開けての持ち物検査・・・。
飛行機に乗る時などに使われている金属探知機まで、フェリー乗り場にはあったのでした・・・。
うーーー、む。
これはちょっと・・・ヤバいかも。 (-_-;)
たとえ体術だけの、ちょっとしたパフォーマンスだとしても★
・・・私にとっては、その程度のものなんですが、果たして、アメリカ人のましてや警官さんには通じてくれるものなのでしょうか・・・???
●・・・けっして、アメリカの警察をバカにしている訳ではないのです。
ですが、そこは日本の警察官ならば例えば、剣道や柔道などの一通りの武術は多分、見た事くらいはあるでしょうし。 (^_^;)
中には、武道に堪能な方もいるのでしょう。
私の演武に興味を示して下さる方だって、何人か・・・くらいは、居るかもしれません。
でもアメリカの警察官が、そうした事に理解が深いのか・・・と言えば。
私の中に、その答えはありません。
・・・事前にアメリカの警察とか、軍隊に詳しい友人に聞いておくべきでした・・・。
まぁ、バッテリー・パークなんかは、ハッキリ言って観光メインで行った場所だったので、付け足しみたいな感想なんですけれど。
私的には結構・・・本気のつもりだったので、パフォーマンスの場所になりそうな所を目星として歩いていたにも関わらず、結局は見つける事が出来ませんでした・・・。
・・・まぁ、住んでる人がダメだろう・・・ってことは。
それなりに信憑性があった訳です・・・。 (-_-;)
●ですが私のコケの一念で、ボストンでのパフォーマンスは私にとっては、とっても価値の在るものになりました。
ボストンでは、お客さまは20名まではいませんでしたが、黒人、白人とりまぜての入り状況でした。
私事なんですが、実は・・・一人だけでやるショーなんて、初めて。 (^_^;)
しかもそこは、教会の地下でして、いわゆる集会場というような場所だったのです★
そのせいか天井は、けっこうに低い・・・!
これでは、刀のパフォーマンスは、立ってでは無理だな・・・。
私はまず会場に入った時点で、作っていた演武メニューを変更する事にしました。
・・・また観客の中に、黒人の方でしかも、プロレスを何年もやっている・・・という方がいらっしゃいました。
私がお見せしようとしていた、人に捕まれた時に逃げるテクニックなんかも、彼は幾つか知っている人だったのです。
・・・うーむ。
私が作っていたメニューでは、彼は楽しくは感じてはくれないだろうな・・・と、会場に到着して30分程で私はそう考えました。
・・・でもそれ位では、私こと山野亜紀は挫けない☆
頭の中でクリクリと、今日やる予定であったメニューを変えていきます。
その代り、翻訳を頼まれていたT嬢を、深く泣かせる事に相成りました。 (T_T)
・・・まぁ、みんなが楽しむ為なんで、日本に帰って来た時にはお礼するから、今回は泣いとくれ★・・・なんて気持ちになれてしまえるようになったのは、やっぱり林先生に感謝なのかも知れません。
●・・・と、いうのは。
私は有難い事に今年で、殺陣の講師をするようになって5年目を迎えます。
この5年の歳月が、貴重な経験となっていたとは思いますが♡
でも何しろ、代理な訳ですから実は、林先生が忙しい時だけしか私に仕事は回って来ませんから、あまり頻度が多い訳でもなかったんですね★
・・・しかも、私が代講をする時というのは(以前にも書きましたが)めぼしい男性はみんな、仕事で出払っているような時ですから、そのレッスンに参加する人数も少ないですし、一向に定まりません。
・・・昨日は15人、今日は2人なんて時もありました★
そこはまた浮世の義理で、こちらは制限時間いっぱい、やらなくてはなりません。
慣れない時には加減が判らず、人知れず悩んでもみました。
何しろ、昨日は15人居たから今日も・・・なんてメニューを作って行っても。
今日2人では例えば、10人斬りなんて作っていったって、そのメニューはキャンセルです。 (+o+)
そこは・・・お心の広い、林先生。
私が一応今日は何かこれをしなさい、という事はありますかと、必ず連絡を入れる事にしているのですが・・・林先生のお返事はいつも一緒★
「貴女の勉強の為に、好きな事をして下さい」
・・・・・・・・これが、好きな事って言われてしまうと逆に、かえって悩んでしまったりもするんですが★
・・・それでも、経験は異な物、味な物(?)やってるウチに、様々な事を覚えていった様でした。
●あ、今ダレてきているな・・・とか。
これは結構楽しそうにやっているから、もうちょい時間を割いてやってみるか・・・とか。
これはもう飽きてきてるから、止めにしようだとか、これは必要だから一喋りしてもうちょい、やってもらおうか・・・などなど★
生徒達の顔を見て、メニューをコロコロ変えて行く術も覚えました。 (^_^)/
ですが、毎回そうは上手く行かないのが、人間です。
失敗もしましたし、今日は今一・・・なんてメニューも全くないなんて、そんな事は恥ずかしくて言えません。
ただ、観客の顔色を見る事を覚えて行ったのが、ボストンではそれが役に立ちました。 (^_^)v
私の相手を、ボストン留学中の友人(日本人女性)と、その友人(なんと、黒人の方!)が務めて下さいました。
・・・考えてみれば、そんな所がまた良かったのかも知れません。
ケビンもT嬢も判らないながらも、協力を惜しむ事はありませんでした。
私としては、大・感・謝でした・・・☆
この話は、次回に続きます。
それでは、To be continue・・・・・・・★