林邦史朗が生前に蒐集した、あらゆる武器(弓矢・火縄銃)をご紹介します。
弓矢系 |
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弓 Yumi |
矢をつがえて射る武器で、木や、竹などを合せてまず弓幹(ゆがら)を作り、弦を張ります。 大きさは2メートル程ですが、小者や女性など、力の無い者が使う「半弓」の大きさは大体、170センチ程度のものです。 梓(あずさ)の木材で作った「梓弓」は、短歌の枕詞にも使われていますが、「真弓」というのは、弓の美称です。 重藤(しげとう)の弓が、珍重されています。 |
鏑矢 Kaburaya |
矢の先に、鏑(かぶら)を付けた物です。 雁俣(かりまた;先が2つに分かれていて、刺さる)を鏑の先に付けて用いることも、多いとか。 ちなみに、矢の先が蕪(かぶら)の形に似ているので、その名が付いたと言われています。 矢が飛んでいる間、鏑矢に仕掛けてある孔に風が入るので、「ピーッ」という音が出ます。 矢合わせの時などに、よく用いられたそうです。 別称として「鳴煎(めいせん)」とか、「嚆矢(こうし)」とも呼ばれています。 |
矢 Ya |
野矢とも、呼ばれます。 矢竹で矢柄を作り、一端には鷲や鷹の羽を矧(は)いで、矢羽(やばね)と矢筈(やはず)を付け。 もう一方には、鏃(やじり)を付けます。 その羽根も、鷲の尾羽が良いとか、ウンチクはあるみたいです。 矢の長さは12束(そく)が普通で、長い物になれば、15~18束のものも。 1束とは、親指以外の指、4本の幅のことをいいます。 |
火縄銃 Hinawajyu |
火縄式点火装置で、火皿の火薬に点火して弾丸を発射する、初期の銃です。 ライフルよりも反動は少ないため、頬に着けて発砲をします。 有効射程は、200メートル以下。 日本には、1543年に種子島に漂着したポルトガル人によってもたらされたとされる。 |