林邦史朗が、その生涯の最後まで「完成」に向けて走り続けた武術です!
宗家の林邦史朗は、長い殺陣師人生の中で、さまざまな武術は勿論、武器についても研究をしてきました。
NHK大河ドラマの殺陣・武術指導という肩書が、林に様々な事を要求する事はもちろん、仕事柄たくさんの武術指導の先生達と巡り合う事になりました事は、このHPでご紹介している通り、それもそうそうたる顔ぶればかりです。
・・・何しろそこには、番組の威信が掛かっておりますから。
林の周りにはいつも、超一流と呼ばれる先生方(それも、ほとんどが宗家)が度々訪れ、林自身もまた、そんな先生方の下を訪れては研究を重ねて来ました。
そんな中から編み出された教えが、「林流護身術」です。
その教えの中には、例えば忍者や侍の技術の他に、太極拳の技までもが豊富に用いられており、これはもう、かつての先人達の知恵が、そのエキスが詰まった教えだと言っても過言ではないと言って良いでしょう。
さて林流護身術には、まずは基本の「手ほどきの教え」があります。
「手ほどき」とは、「相手に掴まれた手を、ただ振りほどくだけの法」であり、それが全ての基本であり、始まりです。
その「振りほどく法」に「技」がプラスされていき、最後は・・・相手はおそらく「手を掴んで来たりはしない」でしょうから。
・・・ナイフを持って向かってくる相手に対処が出来るよう、そこは「体捌きで補い」ます。
その他、「後ろから抱きつかれた時に、対処をする法」・・・などなど。
技術は色々ありますが、それ全てを修めて戴きたい訳ではありません。
幾つか技を修めて戴くのも、それはもし「一つの技が有効でなかった場合の保険」になるからです。
・・・1つがダメなら、次がある。
それもありますが、技を幾つか修めて戴く別の理由としては、「世には、これ程の技がある事を知って戴きたい」・・・という事も、実はあります。
林邦史朗・直伝の教えと、個人的な研究に加えて・・・そこにもう一つ。
付け加えたいのは、「力のない女性や子供でも、覚えやすく使える技がある」という事です。
難しい事をしなくても効く技を、効率よく使えるようになる。
忍者の知恵と、侍の勇気を現代に伝える叡知であり、日本の文化の粋。
テクニックを磨き、時にはソフト短棒を用いて顔面を護る面を着け、「相手を攻略して攻めるには、どのようにすれば良いのか」を模索しながら、戦ってみる。
様々なアプローチが試みれる、林邦史朗が編み出した護身の法。
それが、「林流護身術」です。
このHPでは、林邦史朗の研究成果や稽古様式の目録を公開し、映像や文献などを整理した上で必要な方には有償で申し受け、後世に伝える事を目的の一つとしています。