林邦史朗は、半世紀を超える殺陣師人生を送った人物です。
仕事で必要とあらば、例えば示現流を知るために鹿児島へ飛んで、示現流の先生から教えを乞う事もあったと聞きましたし、中には「林が必要とするのではないか」と、資料を作成して託したという先生もいたと本人から聞いています。
・・・また林が作品で関わった先生方の中には、「ぜひ参考にしたいし、今後の資料にもしたい」と林が乞うと、稽古の様子など、撮影に協力して下さった方もいたそうです。
時代は変り、今では出版物やYouTube映像など、様々な方法で情報が得られるようになりました。
さてこれ以降は、林がすべて書き記した資料になります。
私が20年ほど前に殺陣の代理講師を務め始めた頃より、これらの資料は初めは、アンチョコからスタートしました。
林は私に「自分の勉強にもなるように」と講師の仕事を勧めましたが、始めた当初はやっぱり私も、ちょっと心許なかったからです。
特に2003年のNHK大河ドラマ「武蔵」の折にはロケも長く、私はこういった資料にお世話になりながら、たくさんの代講をこなして日々を過ごして来ました。
また全てではありませんが、これらの流派の居合を活かして試斬の方も、稽古場では豊富に行っていました。
「この居合で藁が斬れるかな」 と私も、(20年ほどは斬っていますから)今では数え切れない程度には試していると思います。
こちらは、林自身が教えを乞うたり、映像を見るなどして纏め上げた資料(剣術・柔術)となります。
林邦史朗は、これほどの研究の末についに、自身が創始の「林流真剣刀法」も編み出しました。