林邦史朗は、NHK大河ドラマを筆頭に50年以上もの長きに渡り「殺陣・武術指導」として、また俳優としても活躍をし続けた人物です。
1963年に、芸能史上最年少の殺陣師(24歳)としてデビューをしました。
その後も活躍は続き、ドラマに携わる武術家や時代考証家達から知識を得るのはもちろん、林の下に集う多くの門人達からも、殺陣に関わると思われるたくさんの知識をシェアしていったのだとは、林の著書「林流足裏呼吸法(マガジンハウス刊)」でも書き残しています。
さて1976年になり、当時は今とは違って殺陣を学ぶ場も少なかったそうで、門人以外の俳優さんでも気軽に殺陣が勉強出来る場を作るべく林は「若駒アクションクラブ」を創設し、2015年8月(亡くなったのは、この年の10月)に緊急入院をするまで、自ら指導を行っていました。
そこでこのHPを制作している弟子の山野についてなんですが、タレント養成所で林と出会って後にこの会に入会をするのですが、その1996年頃にはもうすでに「林の行う、演武を想定した殺陣の稽古様式は、多岐に渡って」いました。
それが、1999年に本人が前立腺がんで入院。
これを期に林は太極拳を学び直し、また更に稽古内容に円熟を深みを増していきます。
そして2003年のNHK大河「武蔵」を手掛けますと、また更にそこに柔術や剣術、杖術などの稽古様式が加わっていきました。
・・・さてこのアクションクラブなんですが、当時は入会者には必ず「刀法基本と所作を収めたビデオ」を手渡すというシステムでした。
それがPCや録画ソフトが世間に流通する時代になり、録画様式も、ビデオからDVDへと形も変ろうか・・・というあたりで、山野が林に提案をします。
「殺陣教育映像を制作・販売を提案」した訳なんですが、林は録画はもちろん、最後には自分で映像を編集するまでに成長をしました。
・・・必要な部分は外注に出しましたが、その後には「殺陣の参考書」の執筆を始め、志半ばで林は倒れはしましたが、林の稽古場で行われていた稽古内容の目録をここで公開致します。
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このHPでは、林邦史朗の研究成果や稽古様式の目録を公開し、映像や文献などを整理した上で必要な方には有償で申し受け、後世に伝える事を目的の一つとしています。