武器は手の延長として扱いますが、刀法はその中でも基本中の基本です。
刀法の心得なくして、侍を演じる事は出来ません。
刀法では、相手を実際には斬っていないのに、斬っているように見せるテクニック、斬られたように見せるテクニックをどのようにすれば良いのかなどの疑問点を、「殺陣を演じる際に、やってはならない危険な動き」と合せて解説しています。
そしてここで珍しいのが、立ち廻りのプロが演じる、「立ち廻りの下手な演じ方」。
他に類を見ないこの映像は、おかしく楽しく、なるほどと感じ入る事ばかりです。
殺陣師であり武道家でもあり、それも半世紀を超える実績を持つ林が自らが考案した合理的で無駄のない刀法を、多数収録。 一人で出来る練習法や、基本の十本組手などなど、テレビや映画に限らず、舞台にも役立つ「林流立ち廻り上達法」をお楽しみ下さい。
安全で効果的に見せるためのテクニックの数々を、林が自ら、誰にも判りやすいようにと親切、丁寧に解説をしています。
●刀法編の収録内容● | |
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1.柄の握り方 | 撮影現場で、又は稽古場でポンと木刀を渡されました。 「刀を持ってみろ」と言われたのですが、正しい持ち方というのは、あるのでしょうか・・・? この映像では、そんな基礎の「キ」から説明が始まります。 |
2.攻撃側の注意事項 | 刀を持つと、誰しもが「怖い」「人に当てそう」「どこかから、当てられそう」と、心の中に危険サインが。 人を傷付けないで、安全かつカッコ良い立ち廻りを演じるには、どんな点に注意を払えば良いのでしょうか。 この映像を見れば、どんな点に気をつければ良いのか、一目瞭然です! |
3.斬られる側の注意事項 | 攻撃側に続いて、今度は斬られる側の注意点です。 そのリアクションの、一体何が危険に繋がるのでしょうか。 初心者も経験のある方も、とにかく一度ご覧下さい。 |
4.五行の構え | 剣道で、誰もが習う「五行の構え」。 一体、何を目的とした構えなのでしょうか。 正眼・下段・上段・八双(はっそう)・脇構えから、説明をしていきます。 |
5.基本の攻撃八法 | 立ち廻りで、一番の基本となる攻撃の方法を、8種類紹介致します。 安全で、カッコ良い形がとれるよう、稽古をしてみて下さい。 |
6.基本の構え方八法 | 続いて、構えを8種類、説明をしていきます。 先ほど、「五行の構え」を紹介しましたが、立ち廻りにはそれに3つ足して、8種類の構えを稽古しています。 |
7.基本の斬り方八法 | いよいよ、斬り方を8種類習います。 これで、いよいよ基本編は終わり。 ここまで会得すれば、簡単な立ち廻りなら誰でも演じる事が出来ます。 |
8.血振りの種類 | 例えば「北辰一刀流の道場」に行けば、そこでは「その流派で定められた、血振りと納刀」で行います。 でも立ち廻りでやるなら、たった一種類の血振や納刀だけでは、変化がなくて詰まりません。 ここでは、色々な流派の血振りや納刀のを勉強してみましょう。 |
9.林流 刀法の型一 | 現代劇編に引き続いて今度は、「刀法の型」です。 特に「一」は、構える・斬る・受け流すなど、自分の姿形を整えるエッセンスが一杯です。 鏡の前で、じっくり練習してみましょう。 |
10.林流 刀法の型二 | 「一」に比べて「二」の方は、実戦的な立ち廻りを意識した型になっています。 敵と一度も刀を触れ合わせる事なく、相手を斬ってしまう型です。 足捌きが、初心者にはちょっと、難しいかも知れません。 |
11.林流 刀法の型三 | 「三」は、いかにも立ち廻りらしい型になっています。 「型」とは、技を繋げて1人で練習できるようにと作成されたもの。 「一」も「二」も「三」も、12の技を連続して行います。 |
12.林流連続構えの型 | 「五行の構え」、「基本の構え八法」と続きましたが、古流の構えなどは、これのみに留まりません。 あらゆる流派や、映像で使われている構えを研究している林氏が作った、全部で「50」の構えの数々。 眠狂四郎の、「円月殺法」も入っています。 |
13.林流連続素振の型 | 立ち廻りを演ずるに当たって、まず一番大切なのは「相手を(自分も含めて)、怪我させない・怪我しない」ことです。 その攻撃の方法を、林氏は「50」でまとめてしまいました。 これだったら体操感覚で、立ち廻りの安全な攻撃方法を勉強できます(!) |
収録時間 56分/税抜価格 4,800円 指導・解説/林邦史朗 制作/林流・殺陣道場総本部 武劇館 発売/㈱明道社内 オフィス・リバティ