オンライン殺陣教室
殺陣はやってみたいが、何に気を付ければよいのか判らない。
近所に殺陣をやっている場所がなく、仲間は集められるが、どのように稽古をしてよいのか判らない。
地元のお祭りで、せっかくだから仲間と一緒にやってみたいが、何を用意すればいいのか判らない。
そんなご質問にお応えしたのが、この『オンライン殺陣教室』です。
このコーナーは連載していく予定ですが、みなさまからの質問なども募集しています。
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立ち廻りの安全を守る『11ヶ条』
立ち廻りの安全を守る『11ヶ条』
殺陣師は、安全管理も大切な仕事の一つです。
立ち廻りを演じる際には、怪我をさせない・しないが鉄則のルールです。
下記の事に注意をして下さい。
1.力を入れすぎない。
必要以上に力を入れ過ぎると、自分の形も汚くなり、相手もやりづらいです。
また、怪我をさせる原因にもなり、自分の動作も鈍くなり、刀が折れる原因にもなり
ます。
2.自分本位で、周りの事を気にしない方は要注意!
お芝居である殺陣を、計算通りに演じられる演技力がない方。
くそリアリズムになりすぎ、周りの人に怪我をさせないように演じる気遣いがないの
は、困りものです。
3.立ち廻りの手を、間違える。
攻撃を左にかわす処を、右にかわしてしまったとか、左で受ける処を右で受けるなど
の行為。
また、『斬り込み』だか『突き』だか、判らない攻撃など。
4.タイミングが合わない!
まだこちらの態勢が整わない内に、体当たりをしてきたり、次の攻撃をしてくる、など。
5.視覚を考えない動き。
立ち廻りは原則として、縦位置の時は攻撃を、相手に届かない処を攻撃する。
(首を払う時などは、相手の手前を払うと、それに合せて受ける方が低くなる、など)
それだけで、本当に攻撃をしたように見えます。
無駄に危険を伴うような動きは、避けること。
6.相手に当てない。
殴る時の寸止め。
拳や刀を当てなくても、本当に斬ったように、殴ったようにみせるのが殺陣の技術で
す。
どうしても当てたい場合には、受ける方の身体に防具を入れること。
小道具の刀でも、抜き銅をしたら刀が折れ、あばら骨にヒビが入る事もあります。
7.打ち込み・突き・斬り返しの攻撃が、止まらない。
立ち廻りでよく使われる攻撃方法『打ち込み』は、斬り込んだ剣先が相手の頭上30
センチ手前の場所に止まらなくてはならない。その打ち込みが止まる寸前に捌くの
で、相手の攻撃を払ったように見えるのです。
これが止まらないと、勢い余って顔面に当たったり、突いてしまったりして危険です。
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『突き』の攻撃も、いきなり仕掛けては相手が受け切れないので、手前に少し引いて
『突きますよ』という合図をしてから、突いていきますが、これも相手が払い易い位置
に突き、それも正確に止めなければいけません。
そのまま突き込むのは、非常に危険です。
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最後に斬り返しですが、これだけは手前で止めるのではなく、実際に左右の横面に
斬り込みます。
これを相手は受けますが、右面のつもりが左で受けてしまったとしても、相手に当て
ずに、剣先を止めなくてはなりません。
いずれも、止めるべき処に止まらないのは、非常に危険です。
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8.間合いが近い。
2名で立ち廻りをする時、相手との距離のことを『間合い』といいますが、この攻撃の
間合いが近いと、思わず当てられてしまいます。
そして次の手に移ろうとする時に邪魔になってしまい、自分も相手も技が出辛く、互い
がぶつかるなどの危険に繋がります。
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9.振り向いた時や、相手と入れ替わった時など、刀を回してしまうこと。
前の敵を斬って、今度は後ろの敵を斬ろうとした時に『刀を振りかぶったまま、振り向
く』と、刀が回るのです。その回った刀が傍にいる人や、隣りで戦っている人に当たっ
てしまい、怪我の原因になります。
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10.刀を振りかぶった時は、後ろに注意!
まず、後ろに人がいないかどうか確かめるか、人がいるなら、声を掛けるなどして、注
意をうながす。
テレビや舞台の立ち廻りで、実際に刀を使うことはありませんが(居合の有段者同士
が行う場合は、有りえる)映画の撮影で真剣を使い、「探せ」のセリフと同時に刀を振
りかぶった時に、傍にいた俳優の首に刺さって死亡した例があります。
乱戦で、前の敵を槍で突こうとして、後ろにいた人の目に石突が当たって失明させた
という例もあります。
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11.受ける方の注意点
攻撃を受ける方は常識として、相手の攻撃を下がって受けますが、例外として、1人払
って2人目の敵に向かう時などは、やや進む場合が多いです。
この場合、1人目の払われた方が攻撃を受けた方の側を通過する際に、払った剣の
先が残っていたりすると危険で、駆け抜ける相手の顔面に当ててしまったりすること
があります。そのような事がないよう、気を付けること。
また斬り返しの場合には、横面で相手の攻撃を受ける時に剣先の方で受けると、受
けた刀と共に顔面に当たったり、そうかといって受ける手を上げ過ぎて受けると、刀を
握っている手を打たれることにもなります。
受け流しも中途半端に受けると、受けた刀が顔面に当たる事もありますので、受け流
しの形は剣先が肩に当たる位置で受けるようにする。
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